『SQUALO』
スクアーロは応接室の床に這いながら、XANXUSの脚の間に顔を埋めていた。髪ごと頭を掴まれ、引く事は許されない。
「……んっ、ぅ……っ!」
すべてを頬張る事など到底出来ない淫棒を、可能な限り深く吸い込む。さらに根元を手指で扱いていたが、それは必然的に慌ただしい動作になっていた。
「ぐっ…ん……ふ……」
出来る事なら…自分の口の中で大きく育つXANXUSの欲望を、より長く丁寧に味わい、慈しみたかった。されどまだ聞こえない足音が、廊下からカツカツと響いてくるようで──焦りは一秒ごとに増してゆく。
単純な悦びのその裏で、どうして…何故わかってもらえないのかと、憤りに近い感情が揺らめいた。XANXUSの屹立を一舐め一吸いする度に、性急ながらに愛情をいちいち込めても、伝わっていないのかと──そう思うと酷く切なくなる。
「カス、来客だ」
「!」
上から注がれる声に、震えが走った。
XANXUSの超直感は、スクアーロの耳より遥かに早い。
「──…ゃっ、ん、くぅっ…!」
もうタイムリミットだと……目で訴えても無駄だった。
後頭部に添えられた手は、より力を増してゆく。
「うぐっ…!」
口角はピリリと痛み、舌を動かす事も出来なくなった。
怒張に支配されて頭の中が真っ白になり、指もろくに動かせなくなる。
足音が聞こえ、ノックの音が部屋中に響いて──…ああ、黙って茶の支度でも何でもすれば良かった…と思った時には、扉が開かれていた。
「──…!!」
「こ、これは…っ!」
振り返れないスクアーロには何も見えなかったが、感じたのは二人分の気配──聞こえたのは、中年と思われる男の声だった。
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