「スクアーロ……」
「テメェッ…どさくさまぎれに何してやがるっ!」
「仕方ねーだろっ! 俺は今でもお前の事がっ…!」
「そもそもいいのかぁっ! ボスと間接フェラだぜぇぇ!」
「そんな事はどうでもいいっ!」
「いや、よくねぇだろ普通……つーか、俺がよくねぇぇんだっ!」
「スクアーロ、待っててくれ…俺が必ずお前を救いだすっ!」
あくまでも熱っぽく言い放ったディーノは、両手首を解放するなりシャツに手を伸ばしてくる。元々開いていた胸元はさらに開かれ、鎖骨と肩をそっとなでられた。
「こんなの許せねーっ! お前に人前であんな事させてっ、足形の痣が出来るような蹴り方を…っ!」
「う゛ぉ゛ぉ゛ぃ跳ね馬っ、勘違いしてんじゃねぇぞ! 俺は好き好んでボスといるんだぜぇぇ! 超愛してんのがわかんねぇのかぁぁ!?」
「お前こそ何もわかってねーんだよ! こんなの絶対おかしいぜ! 今度どうにか連絡するから、外で逢ってゆっくり話そうっ」
「はぁぁぁ?」
「色々と立て込んでて厳しい状況だけど、お前の事は放っておけねーからな、必ず何とかする」
「何だそれはぁぁぁっ!? むしろ放っておけぇぇ!」
「声がデカいぜっ、XANXUSに聞こえちまうっ」
ディーノは応接室の扉が気になるようで、ちらりと目をやりながらシャツのボタンを掴む。たどたどしい手付きながらに、一つ二つと…丁寧にはめた。
「そもそもなぁ、お前が来なけりゃこんな事にはならな……」
その時、応接室の扉がキィッと音を立てる。
廊下についと顔を出したのは、ロマーリオだった。
「ボス、いい加減に来てくれ」
「ああ、すまねー! 今行くっ」
「ぅ゛ぉ゛ぉ゛ぃっ、俺の話は終わってねぇぜっ」
「スクアーロ、ごめんな…こうして俺と話してると、お前があとでもっと酷い目に遭いそうで心配だ。話の続きは今度にしようぜっ」
ディーノは言うだけ言った途端、サッと身を引く。
先程とは打って変わって頼もしく機敏な動作で、部下の元へと走って行った。
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